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「焦らない方がいい。」
「落ち着いて相手を見極めましょう。」
そんな言葉を耳にすることがあります。
きっと、多くの方がその通りだと理解しているでしょう。
それでも焦ってしまうのは、意志が弱いからではありません。
本当に知るべきなのは、「焦ってはいけないこと」ではなく、
なぜ人は焦ると分かっていても焦ってしまうのか。
その理由です。
理由が分かると、自分の心を少し離れた場所から見られるようになります。
すると、婚活での判断も少しずつ変わっていきます。
自分の気持ちと向き合ってみましょう
ここで一つ、考えてみてください。
あなたは今、「結婚したい」から焦っていますか。
それとも、
「このまま一人だったらどうしよう。」
「子どもを○歳までに欲しいと決めているのに。」
「周りから取り残されてしまうかもしれない。」
そんな不安を感じているでしょうか。
実は、焦りの多くは「結婚したい」という希望ではなく、
「結婚できなかったらどうしよう」という未来への不安から生まれています。
この違いは、とても大切です。
希望は、自分が進みたい未来へ向かう力になります。
一方で、不安は、「今の苦しさを早く終わらせたい」という気持ちを生みます。
つまり、焦りは未来へ進もうとする感情ではなく、不安から逃れようとする感情でもあるのです。
婚活を始めたとき、あなたはどんな結婚を思い描いていたでしょうか。
「自然体で笑い合える家庭を作りたい。」
「困ったときに支え合える人と出会いたい。」
「安心できる居場所がほしい。」
それが、本来の目的だったはずです。
ところが、焦りが大きくなると、少しずつ心の中で変化が起こります。
「今年中に結婚したい。」
「30代のうちに結婚しなければ。」
「この人を逃したら次はないかもしれない。」
気づかないうちに、
「幸せな結婚生活を送ること」よりも、「早く結婚すること」が目的になってしまうのです。
焦りが怖いのは、判断力を鈍らせることではありません。
人生の目的を静かにすり替えてしまうことなのです。
婚活では、不思議なことがよくあります。
お見合いの日には、
「いい人だけれど、決め手がないかな。」
そう感じていた相手。
ところが、お断りの連絡を受けた途端、
「あんなに条件の合う人はいなかったかもしれない。」
「もう少し頑張ればよかった。」
そんな気持ちになることがあります。
あるいは、自分から交際終了を考えていた相手なのに、先にお断りをされると、急に惜しい存在に感じることもあります。
このとき、多くの人は、
「本当は好きだったんだ。」
と思います。
しかし、本当にそうでしょうか。
相手が魅力的になったわけではありません。
変わったのは、自分の心です。
人は、失うかもしれないものや、手に入らなかったものを、実際以上に価値あるものとして感じやすいものです。
焦りが強いほど、その心の働きも大きくなります。
その結果、
「失いたくない。」
という気持ちを、
「好き。」
という感情だと思い込んでしまうことがあります。
だからこそ、お断りを受けた直後ほど、すぐに結論を出さないことが大切です。
その気持ちは、本当に愛情なのか。
それとも、不安から生まれた執着なのか。
少し時間を置いて考えてみることで、後悔する判断は少なくなるでしょう。
婚活は、お互いが相手を選ぶ場です。
本来であれば、
「私はこの人と幸せな結婚生活を送れるだろうか。」
という視点で考えるはずです。
しかし焦りが強くなると、
「嫌われたくない。」
「断られたくない。」
「次の出会いがあるか分からない。」
そんな気持ちが大きくなります。
すると、自分が相手を選ぶ立場であることを忘れ、「相手から選ばれること」が目的になってしまいます。
その結果、
本当は気になることがあっても言えない。
相手に合わせ続ける。
無理をして良い人を演じる。
こうした行動が増えていきます。
もちろん、相手を思いやることは大切です。
しかし、それが「思いやり」ではなく、「失いたくない」という不安から生まれているのであれば、長く続けることはできません。
結婚生活は数か月ではなく、何十年と続いていきます。
だからこそ婚活では、
選ばれることより、お互いが自然体でいられる相手を選び合うことが何より大切なのです。
焦りを感じると、多くの人は答えを探し始めます。
婚活のコラムを読む。
SNSで体験談を探す。
友人に相談する。
もちろん、それらは決して悪いことではありません。
しかし、本当に必要なのは、「正しい答え」を増やすことではなく、
「私は何を不安に思っているのだろう。」
と、自分に問いかけることです。
「結婚したい」のか。
「結婚できない未来が怖い」のか。
「この人と人生を歩みたい」のか。
「この人を逃したくないだけ」なのか。
この違いに気づけるようになると、相手を見る目も、自分を見る目も少しずつ変わっていきます。
婚活で焦ることは、決して悪いことではありません。
それだけ真剣に将来を考えている証拠でもあります。
しかし、焦りが大きくなると、
「幸せな結婚生活を送りたい。」
という本来の目的が、
「早く結婚しなければ。」
という目的へと、いつの間にかすり替わってしまうことがあります。
だからこそ、焦りを感じたときは、無理に気持ちを抑え込もうとする必要はありません。
まずは、
「私は今、何を不安に思っているのだろう。」
と、自分の心に問いかけてみてください。
焦りの正体が見えてくると、目の前のお相手だけではなく、自分自身のことも、少しずつ冷静に見られるようになります。
その積み重ねが、自分らしくいられる相手との出会いにつながり、幸せな結婚への一歩になっていくはずです。
焦りを感じる自分を責める必要はありません。
大切なのは、「焦っている」という事実ではなく、「なぜ焦っているのか」を知ることです。
焦りは、「幸せになりたい」という希望からではなく、「幸せになれなかったらどうしよう」という不安から生まれることがあります。
その違いに気づけたとき、婚活は「急いで答えを出すもの」ではなく、「自分らしく幸せになれる相手を見つける時間」へと変わっていくでしょう。
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